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カトレア、胡蝶蘭、ミニカトレアの育て方・栽培のポイント
「蘭の花」は育てるのが難しいと言われていますが、ポイントさえ抑えれば、ご家庭でもキレイに花を咲かせることができます。
カトレアのお手入れ方法
カトレアの鉢の置き場所
日光がよくあたる場所に。
(冬)暗い場合は、1週間に2~3回程度は、意識して日光に当たるようにします。
【温度】 15度~18度。
(冬)温風には直接当てないようにします。
【湿度】 高いほど良い。
(冬)葉に霧をかけたり、シダ類を鉢のまわりに置いたりの工夫を。
【水やり】 鉢が乾いてから、鉢の半分が湿る程度に与えます。
(冬)与えすぎないよう注意してください。
【春】
- 花後のバルブの下から新芽が伸びる
- 室内の温かい日の良く当たる場所に置く~八重桜が散ってから屋外に出します
- 鉢が乾いてから水を与える
- 新芽が2センチ程度伸びた頃、置肥を与える
【夏】
- 通風と日当たりの良い屋外で育てます
- 真夏(8月中旬~9月初旬)は50%遮光。
- 水は夕方に鉢底から出るまで十分与えます。
- 肥料は7月初旬に置いて終わり
【秋】
- 最低温度が15度を切るころ、室内に入れます。
- 温度が下がるにつれ、鉢の乾きが遅くなるので、水遣りを徐々に控えていきます。
【冬】
- シースから花が出てきます。
- 花がシースから伸びている時は、15度以上を保つと、順調に咲きます。
胡蝶蘭(コチョウラン)の育て方
胡蝶蘭の原産地
北は台湾から南はオーストラリア北部まで広範囲に及ぶ熱帯・亜熱帯地域で、高温多湿な川や、海岸に近い樹木に着生して生育している。
【花期】
1年中開花可能。自然状態では季節の温度変化(冬~春と秋~冬)後、花芽分化し、3~4ヵ月後に開花する。これが半年サイクルで開花することになる。
【冬越し】
理想的最低温度(大輪系)18~20度、(中~小輪系)12~15度
【日光】
光の弱い場所を好みます。秋田市の場合は、3月頃から光が強くなるので、レースのカーテン越し程度の光にします。
- 4~10月:60~70%位遮光します(光の当たらない場所に置くのではありません。)
- 11~2月:遮光なしで、出来るだけ光を当てるようにします。
【水やり】
それぞれの種類の最低温度を確保できる場合は、一年中成長するので鉢の表面が乾いたら十分与えます。しかし、9月下旬~4月中は、与える水量は半分程度にしたほうが無難です。
【肥料】
4~9月の成長期に十分与えます。
洋ラン液肥を3~4千倍液を水やりがわりに1週間に1回程度与えます。
【その他】
温度と湿度と風を好む品種です。室内で育てる場合は扇風機等で、室内の空気が動いているようにすると、とても成長が良くなります。
ミニカトレアの育て方
ミニカトレアの特徴
ミニカトレアの原種は、ブラジルの大西洋岸の冷涼な高原に自生しています。そのため、その交配種であるミニカトレアも寒さに強く丈夫で、最低温度は5~8度あれば冬越しできます。秋田でも温室なしで育てることができます。
それぞれの季節ごとに、育て方のポイントがあります。そのポイントを次に記載しておりますので、これをマスターして毎年きれいな花を咲かせてください。
【冬】置き場所
温度は低温(10~15度)で、室内暖房の温風が直接あたらないような場所。
日光の良くあたる場所。
(直射日光の当たらない場所に置いている場合は、2日に1回、日に当てるだけでもよい。花持ちがずっと良くなる。)
水やり → 鉢が乾いたら、少し湿る程度与える。(朝、与えた水分が夕方には少し湿っている程度与える。10度の場所に置いた場合は、1週間に1回、コップ半分程度で良い。)
肥料 → 春までやらない。
【春】4月~6月中旬 置き場所
花が咲いたバルブの下から次の花が咲く芽が伸びる。
(それぞれの家の環境で生育が違うが、3~4月頃に芽が伸び始める。)
まだ室内に置き、日光を良く当てる。窓際に置くと、暑くなるのでレース越しにするか、窓から50cm以上離し、通風を良くする。
水やり → 乾いたら与える。(冬の水やりよりも徐々に増やすことになる)
肥料 → 芽が1cm位になった頃、置肥(油粕と骨粉等量の醗酵済み肥料で、市販されている)親指大のものを、3号鉢で1個、芽の反対側に置く。1ヵ月後に古い置肥を取り除き、また1個置く。
【夏】6月中旬~9月初旬 置き場所
芽を伸ばし、9月中旬~10月頃までにバルブを完成させるようにする。
梅雨に入る頃(朝方の最低温度が15度になった頃)から室外に出す。
日光が良く当たり、通風が良い所(地上から60cm以上の高さ)に、倒れないように置く。
コンクリートの上だと夜間温度が下がりにくいので、回りは土の方が良い。
木の下に吊り下げるときは、常に木漏れ陽が当たるような木に。
日光 → 梅雨時は、「当日雨か曇っている日で、翌日も雨が降る日」に室外に出す。(翌日晴れると、葉やけを起こしやすいので注意)
梅雨の期間中は遮光する必要は無い。(ただし通風を良くすること)
真夏だけ50パーセント遮光ネットを、株から2cm程離して張ったほうが葉やけ防止となる。
水やり → 梅雨の雨に当てると良い。(雨には大量の酸素が含まれている)
1週間も雨が続く場合は、一時雨よけをする。
真夏は、朝早くと夕方にたっぷり水を与える。特に夕方は、鉢全体と周囲の地面等にも水をまき、温度を下げると良い。
肥料 → 置肥は6月中旬まで与えるが、その後は与えない。特に真夏は株が弱るので肥料を与えない。
【秋】9月中旬 ~冬 置き場所
新芽が展開し、シースが現れると同時に、中に花芽が作られている。この花芽がシースを破り、どんどん伸びて開花する。
朝方の最低温度が15度になった頃に室内に入れる。朝方の最低温度が10度、日中は15度程度になる場所に。
日中温度を低くし、日光をできるだけ当ててやると良い花が咲く。
朝と昼の温度差が10度以上になる場合は、夕方、窓際から50cm以上離れた場所に置くようにする。
日光 → レース越しの日光が良く当たる場所に置く。
通風を良くする。風が無い状態で、強い日光に当てるとシース内が蒸れて、花芽が死ぬ。
水やり → 温度が下がるにつれ、徐々に水やりを少なくする。
開花するためには、根からの水を必要とするので、極端に水を切らない。
(カラカラに乾かさない、表面がしっとり湿っている程度は必要。)
【花が終わったら】
開花後は、もっと水やりを控える。